前回の続きです。今回は 自由選択、について解説していきます。
これをマスターすれば相当な画像処理が可能になってきますのでぜひ閲覧していってください。
まずは毎度おなじみになった落書き画像を開いて、背景を描かれているキャラクターに合わせて切り抜いて行こうと思います。使うツールは左上のダイアログボックスの一番上の行の真ん中。自由選択ツールです。
このツールは文字通り自由に選択できますから、ペンやマウスを使って選択したい部分をなぞっていってください。つまり、
こういうことです。画像では見づらいですが、範囲選択の際の薄い点線がみえるかと思います。このツールはちょっとコツがいります。画像では頭の部分を自由選択してますが、ぐるっと線をなぞってきて終点が始点に近づいいた時にenterキーを押さないとうまいこと始点と終点が合わせられません。わかりやすくいうと下のような図になります。
こういうことなのですが、ちょっと確認しづらいですが、始点のすぐそばで終点が止まってますね?この状態でenterを押すと2つの点が自然につながります。
以上はコツ。ではこの選択範囲を消去してみましょう。
選択した範囲が消えてキャラクターが浮き上がってきましたね?これが選択ツールを使った消去です。他にも選択範囲を切り取ることもできます。
キャラクターの右手を切り取ってみました。ちょっと右手のデッサン狂ってるので修正します。切り取ったらこれを貼り付けてみましょう。ツールバーの 編集→貼り付け で、クリップボード内の右手の画像が『フローティング選択範囲』という名前で別レイヤーとして貼り付けられます。これにレイヤーの新規作成処理を行うと通常のレイヤーとなりますのでこれをおこなってから作業を続けます。貼り付けたレイヤーを移動ツールでちょうどいいと思う場所にずらしてください。
ちょっと長さがおかしいなとおもってました(笑)。これで消去したために消えてしまった部分を描き足せば絵として不自然でなくなりますね。ついでに全身を白抜いてしまいましょう。
できあがりです。
画像は自由選択ツールだけでなく、消しゴムツールなども使いました。ざっくりと選択ツールで消去して細かいところは消しゴムで消すとよいでしょう。右手のデッサンもなんとなく修正されましたね。範囲選択ツールは消去や切り取り以外にも一部分だけを色補正したい時にも使えます。
次回以降に ファジー選択、色域の選択 を解説します。