前回まではまずタブレットの設定と試し描きがおわりました。ここからまだまだ自分が使いたい設定を詰めていく必要があります。今回はブラシの設定方法を解説します。
まず、インターフェイスの左上のあるツール群を見てみましょう。
ここで筆のマークが四角で囲われているのがわかりますね?これはブラシが現在のツールに選ばれているということです。他のツールもたくさん見えますが、言うまでもなくGIMPや他のレタッチソフトで漫画を描く場合このツールが基本中の基本であることは間違いありません。
さて、ブラシの各種設定を説明しましょう。まずはブラシダイアログの中を見てみましょう。GIMPのインターフェイスをカスタマイズしていない人は右下にあるダイアログ内にこんな画像が見えるハズです。
①と赤で囲われたブラシ、これはGIMPで一番スタンダードな Hardness 100 というブラシです。次にツールの下、インターフェイス全体から見ると左のバーの下を見ると、ツール(この場合はブラシ)のオプション設定ダイアログが見えます。
②に見えるモードは今後詳しく解説することもあるでしょうが、今はまず標準でよいでしょう。③に見えるサイズに3.00と見えますね?これはブラシサイズが3ピクセルに合わせてあるという意味です。④の動的特性というのは、いわばブラシがどういった振る舞いをするかがここで決まります。ここではBasic Dynamicsとありますが、これもGIMPでは一番スタンダードな動的特性です。
ブラシのサイズを変えてみましょう。③の項目に上下の矢印がみえますね?3ピクセルでは小さすぎるので10まであげてみましょう。
試しに描いてみます。
線が薄くなったり濃くなったりしてますね?これはペンに力を入れたり、抜いたりした時にこうなります。上述の動的特性の設定ではこうなります。しかし、力を抜いた時に線が薄くなるのではなく、細くなってほしいというシーンもあります。そのような時はこの動的特性をカスタムする必要があります。
右上のダイアログボックスを見てください。
⑤に見える動的特性というタブをクリックしてください。現在選ばれている動的特性である Basic Dynamics がグレーアウトしているのがわかります。⑥の「新しい動画特性を作成します」をクリックしてください。次に⑤のタブの左隣にあるタブをクリックします。
⑦の動的特性エディターがでてきました。様々な項目が見えます。この組み合わせを一つ一つ試していくのもいいですが、本稿ではペンに入れる力の強弱を線の太さの差としたいですから、縦の筆圧のサイズと同じく強さのチェックを入れてください。つまり、
こうするということですね。
これで描いてみましょう。
こうなります。力を強く入れた時は線が太く、弱い時には細くなっています。これが動的特性です。エディターにある各項目のチェックを一つづつチェックしていって自分にあった線が作り出せます。組み合わせも豊富ですね。どうぞ試してみてください。
また、ブラシの種類もGIMPには豊富に入っていますので、この動的特性の設定と組み合わせてみるのも面白いです。こうやってオリジナルに近いブラシの特性が多数作り出せます。
次回はレイヤー操作を解説します。