私はもう随分前から漫画の制作に有料ソフトは使ってない。昔はPHOTOSHOPのエレメンツを使っていたが、10年以上前からGIMPに乗り換えた。実はソフトだけではなくOSもWINDOWSでなくLINUXがメインなのだが、GIMP使いになったころとOSを切り替えた時は時期が同じである。なぜ入れ替えたかというと、理由はいろいろあるが。
世間では無料ソフトに関する偏見のようなものがあるのか、画像処理での各種募集要項を見ると必須スキルに必ずと言っていいほど『PHOTOSHOP』と書いてある。GIMPでも納品形式が汎用の画像ファイルなら何も問題ないのに。GIMPが決して機能的に劣っているとは私は絶対に思わない。基本的な能力は全て揃っているしプラグインやスクリプトもWEBにいくらでも溢れてる。あとは普段めったに使わない機能が有料ソフトには充実しているというだけの話で、そこだけのためにあんなに何万もの金を使うのか?という強い疑問を覚える。
さて置こう。
本稿はお金の無い人は無料ソフトを積極的に使おうという話。
フリーソフトの「フリー」とは無料の意ではなく「自由」と解釈すべき
前述した通り私はOSにLINUXを使用しているが、これは周知の通り無料で使えるソフトがとても充実している。GIMP以外でもOfficeソフトのLibre Officeなどはかなり使っていて、これでよく脚本を書く。LINUXの問題点といえばマルチメディア関連。特にブルーレイの再生やPC用のテレビキャプチャーデバイスが使えないという点だけで、PCに必要なモノは一通り揃ってしまうのだ。つまり、パソコンで使いたいソフトはほとんどただで手に入ってしまう。
なぜLINUXを選んだか?パソコンを使い始めてもう20年以上経過したが、私はメーカー製のソレは最初の1台だけで、以降は全て自作PCである。考えても見て欲しい、ソフトにコストをかけるくらいならハードウェアにその予算を当てて後は無料の環境で良いのではないか?というのが私の考え。
まぁその辺は人それぞれ考え方もあるとして、自分はそのような選択を行っている。使っていてまったく不満は無い。LINUXは私には合っている。
GIMPの話に戻ろう。
上はLINUXとGIMPによる私が実際に描いた漫画の画像。
なんの問題もなくこれくらいのモノは描ける。他に何かアプリをつかったか?と言えば一切使ってない。問題はと言えばカラーを扱った時だけ。CMYKが現段階では扱えないといった問題はあるが、将来はこれにも対応していくと開発者はアナウンスしている。またCMYKがGIMPで扱えなくても、Kritaを代表とするペイントソフトがLINUXには用意されており、これらもやはり無料である。
このような環境で漫画を描いている者は少数派だが、そのせいもあってか漫画でGIMPを使った制作の情報はほとんどないのが現状である。このブログでは今後このGIMPの漫画での使い方を発信していきたいと思う。
なんで私がこんなことを書くかというと、メーカーが用意した使用法だけでPCを扱っていると大損するという考えがあるからだ。システムの使用意図を考えデバイスは自分で用意してそれを組み運用する。そういったことはPCのかなりのハードユーザーでなければ敷居が高いのかもしれないが、そこはやはり必要な知識を学んでいけば問題なく突破できる。自作PCは誰もができることではないかもしれないが、私も初期のころはかなり勉強した。おかげで現在の私があるのであるから、やはり知識は財産なのだ。
メーカー製パソコンはそれはそれで価値はあるのだが、たとえばの話他人に設計されたシステムを使うのとそうでないのとでは、考え方の根底にこういったこともあるということである。
今後GIMPのことは継続して書いていく。
GIMP公式 https://www.gimp.org/